2013年3月18~24日
成田空港からスイスエアラインズでチューリッヒ経由でベルリンまで。飛行時間約13時間
ブランデンブルグ門
国会議事堂、ブランデンブルグ門、ベルリンの壁、ソニーセンター、アレクサンダー大聖堂、時計台、テレビ塔、赤の市庁舎、ベルリン大聖堂などを電車・バス・地下鉄など公共の交通機関を使って駆け足で観光。
雪が降っていて寒かったけれど、どの場所も雪景色で凄く雰囲気が良かった。東西ドイツの分断により違った文化や歴史を形成した痕跡が垣間見れた。
ベルリン大聖堂
ベルリンの壁
国会議事堂
DRK Kliniken Berlin (ドイツ赤十字病院ベルリン)を見学。
まず、ドイツでは民間資格である「フースフレーガー」と国家資格である「ポドローゲ」が存在します。
その「ポドローゲ」の資格を有するTorstern Seibt(ザイプト氏)の勤務先で、現場の上司であるチーフドクターのSybille Wunderlich(ブンダーリッヒ先生)との共同作業でした。
外来患者1名、入院患者2名の症例を見せて頂きました。
主に糖尿病による足病変へのフットケアになりますが、足指切断など外科処置後の皮膚硬化部の角質をケアし血行改善を目的とするものが主でした。
この病院は患者一人に対し医師を中心にフットケア担当のポドローゲ、靴担当のOSM(オーソペディック シューマスター)、さらに創傷ケア担当のスタッフと各分野のスペシャリストが関わり総合的なケアが出来るドイツでも数少ない公的医療機関でした。
また、ドイツでは条件によって保険医療制度を利用したフットケアも受けられるので患者サイドも経済的不安がない事が日本との大きな違いだと認識しました。
今回の研修旅行の全ての行程をアレンジして頂いたザイプト氏はご自分のフットケアクリニックを運営し週一回この病院に、そしてもう一件病院にも出張しているそうです。
DRK Kliniken Berlin
(ドイツ赤十字病院ベルリン)
ポータブルのフットケアマシン
常にDrとポドローゲが連携して患者さんの対応を検討しながらケアしていました。
(この後に患部が映っている写真が数枚ありますのでご注意ください。)
ザイプト氏による天然の抗生物質と言われているプロポリスの効果効能などの講義。ドイツの病院で勤務しているポドローゲは角質除去や処置の前後にプロポリスを使うそうです。
そもそもプロポリスとはミツバチが樹皮や蕾から、生物固有の分泌物で濃縮、変化した樹液を集めた物。
研究により樹脂由来のビタミンB、E、H、P群、バニン、イソバニリン、クアセチンの他、亜鉛、バナジウム、鉄、銅、グルコースのような微量元素、エーテルオイル、酵素が特定。
ミツバチは巣の内部にそれを塗り、殺菌消毒し巣の衛生状態を保った。
人間は古代エジプト時代にミイラの防腐保存に使ったと言われています。
ORAシュパンゲ発案者で有るBrigitte Rathenow(ブリギッテ ラーテナウ)女史による直接の指導で、ワイヤーを爪のどこにどの様なカーブで装着すると効果的かなど細かい部分まで教えて頂きました。
アットホームな雰囲気での実技指導
発案者ですからワイヤーの特性や効果を知り尽くしていますのでどんな質問にも的確に対応。
フットケアサロンの設備を見学し、実際にそこで使用しているマシンや器具を使った実技指導、さらに実技でORAシュパンゲの装着を復習。
最後はザイプト氏の顧客有志によるモデルさんへ自分達がフットケアを施術しました。
ドイツの方ですから言葉が通じないので下手な英語やジェスチャーで対応。
サロンの前で記念撮影
ザイプト氏のデスク及び施術ユニット
三つの個室にはそれぞれこのようなユニットがセッティングされています。
徹底した衛生管理
とても丁寧に実技指導をして頂きました。
私が担当したのはマイヤさんという方で、踵周囲の角質除去と爪のケア。
とても穏やかな方で施術もやり易く助かりました。
現在やっているプレート式巻き爪矯正の症例報告もしました。
短い期間でしたが充実した研修旅行でした。
日本で習ったドイツ式フットケアと巻き爪矯正ですが、本場ドイツの現場でやっている事とどれ程違うのかと思っていましたが、施術方法などはそれ程違いがあるとは感じませんでした。
しかし、資格や法律の違いから施術範囲はかなり違い、糖尿病の足病変やオペ後の患部のケアなどかなり外科的処置に近いところまで踏み込んでいました。
日本ではこのように医師とフットケアセラピストが協力して同じ現場で処置する事はまずありません。あるとすれば看護師が独自にフットケアを習い、それを理解した医師がいる場合のみ可能かと思いますが現実的には稀だと思います。患者様の立場からすると最も理想的な環境だとは思うのですが・・・
それと日本ではフットケアがまだまだリラクゼーションの一部の贅沢メニューと思われていますが、ドイツではとても一般的な事で生活に必要なものとなっていてフットケアサロンの認知度も比べ物にならないと感じました。
最後に、今回の研修旅行を企画して頂いたフットケアジャパンの関係者の皆様、ザイプト氏、ラーテナウ女史に感謝を申し上げます。
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「巻き爪 川崎」
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