巻き爪を放っておくと･･･

巻き爪では、爪が周囲の皮膚に強く食い込むため、摩擦や圧力によって小さな傷が生じやすくなります。この傷口に細菌が侵入すると、炎症を引き起こし、「爪囲炎（そういえん）」という状態になることがあります。

巻き爪による長期的な炎症や爪囲炎が爪母（そうぼ）にまで影響を及ぼすと、爪そのものの成長にも支障をきたします。

巻き爪が進行すると、痛みや炎症、全身への悪影響だけでなく、日常生活の質にも大きな影響を与えます。以下の対策を参考に、早めに巻き爪に対処しましょう。

1. 早期の治療: 軽度の段階で皮膚科やフットケア専門のクリニックを受診する。
2. 爪の正しい切り方を実践: 深爪を避け、爪をまっすぐに切ることで巻き爪の進行を防ぐ。
3. 適切な靴選び: 足に合わない靴は巻き爪の原因となるため、つま先が締め付けられない靴を選ぶ。
4. 日常的なフットケア: 爪や足の清潔を保つことで感染リスクを軽減する。

巻き爪は単なる爪のトラブルと軽視されがちですが、放置すると深刻な疾患や全身の健康に悪影響を及ぼします。特に痛みを伴う場合は、自力でのケアを試みず、早めに医療機関を訪れることが推奨されます。

巻き爪によるリスクを最小限に抑え、健康的な生活を維持するためには、適切な予防と迅速な治療が必要です。爪や足に異変を感じた際は、放置せずに専門家の意見を求めましょう。