巻き爪は一度発生すると進行しやすく、治療が難しいと言われています。その理由は爪の持つ特性にあります。以下に、巻き爪が治りにくい原因について詳しく解説します。巻き爪にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
爪はその性質上、指の形状に沿って巻くように成長します。
爪の角が皮膚に食い込み、痛いので、多くの人が痛みを和らげるために爪を切る。
一時的に痛みが軽減されるものの、切った箇所から再び巻き始める。
深く巻き込んできて痛いので切る。
さらに内側から巻きはじめる。
この繰り返しにより巻き爪は進行していき悪循環に入ります。
足の爪は、歩行時の踏み込み圧力によって適切なカーブを保つ仕組みになっています。しかし、巻き爪の痛みを避けるために、足の指に力を入れない歩き方をすることで圧力が不足します。
巻き爪の痛みを避けるために、力を入れない歩き方をすることで圧力が不足。
圧力が不足すると、爪のカーブがさらに強くなり、巻き爪が悪化します。
もっと巻き爪が悪化し痛みも増すので、さらに力を入れられなくなる。
圧力不足で、爪はさらに巻いてくる。
この悪循環もまた、巻き爪が治りにくい理由のひとつです。
足の指には「メカノレセプター」と呼ばれる圧力センサーがあり、身体のバランスを維持する重要な役割を果たしています。爪はこのセンサーを補助する器官であり、指にかかる圧力をセンサーに伝える役目を担っています。
巻き爪になると、爪がすでに皮膚に食い込んでいるため、センサーが誤った情報を脳に伝えます。この結果、実際には踏み込めていないにもかかわらず、踏み込んでいると認識され、さらなる圧力不足を引き起こします。
巻き爪発生。
爪がすでに皮膚に食い込んでいるので、圧力センサーが誤認識する。
(2)で説明した圧力不足で、さらに巻き爪になる。
より一層圧力センサーが誤認識し、荷重をやめる。
巻き爪はさらに巻いてくる。
この繰り返しにより巻き爪は進行していきます。
巻き爪が治りにくい原因を整理すると、次のような悪循環が繰り返されます。
これらの要因が相互に影響し合い、巻き爪はますます進行していきます。
巻き爪の進行は、痛みや歩行障害だけでなく、転倒リスクの増加という深刻な問題を引き起こします。研究によると、巻き爪など足のトラブルがある人は、転倒の危険性が2.3倍に上ると言われています。特に高齢者やバランスを崩しやすい人にとっては、大きなリスクとなります。
巻き爪を根本的に改善するためには、「深爪を避けること」と「適切な圧力をかけること」の2点が重要です。専門的な治療を受けることで、巻き爪の進行を防ぎ、正常な状態に戻すことが可能です。また、適切な爪のケアや靴選びも、巻き爪予防に役立ちます。
巻き爪は放置するとさらに進行し、治療が難しくなるため、早めの対策が必要です。巻き爪の症状に気づいたら、早急に医療機関を受診し、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。
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